キックが降りない状態なので中はどこまで使えるか不明ですがあまり期待
しないようにします。それより作業スペースと最初の洗浄をどこでするかを
考えないと　また部屋が大爆発状態になります。すごくヤバイです。
明日　大掃除します。きっと・・・たぶん・・・どうにかできるでしょう。

届いたエンジンの状態を書いておきます。

ざっとみたところ　電装はコネクタの腐食は無く　泥を除けば使えそうです。
肝心のジェネレータはマグネットに錆が出始めていますがコイルは無事でした。
ハーネス内に泥などの汚れは少ないので電装系の全体的な状態は良好です。
CDIユニット、YPVSサーボ、レクチファイアレギュレタが手に入りました。

エンジンはオーバーホールされた痕跡があります。整備はキチンとされているようです。
フロントスポロケットを回すとスムーズに回り、クランクシャフトのオイルシールもへたっていません。

インテークマニホールドを外して見ると　砂粒のような物が結構な量あります・・・アルミ粒です。
シリンダーを外してピストンをみると・・・排気側が無くなっています。

ヘッド側を見ると数箇所　デトネを起こしたような後があります。破片を噛み込んだのかもしれません。
トップリングは固着しています。

シリンダーは　排気ポートの周りでメッキがきれいに摩滅していました。冷却水に水道水をそのまま使っていたようです。
あたりまえのことですが本当にスリーブは無くてメッキされているだけです。再生すると新品と同じくらいの値段になりそうです。

腰上全滅かと思ったのですが辛うじてシリンダーヘッドだけは使えそうです。
ガスケット厚は約0.2mm燃焼室のスキッシュエリアは2TVより広くて燃焼室容量は小さいようです。

圧縮比を上げた為に排気温度が上がって起きた現象かと思ったのですがヘッドガスケットは標準品、冷却水の漏れ跡が
ありましたので原因は潤滑不良と冷却不良ではないかと思います。

YPVSバルブを清掃しました。ここはほとんど手付かずで　分厚いカーボンの堆積がありました。
排気面だけ清掃していたようです。

インマニ、ピストン、YPVSバルブを見る限り　2TVと兄弟エンジンとはいえ排気量が若干上がる事より
吸排気経路のサイズが二回り大きい感じでこちらの効果の方が大きそうです。
この腰上をSDRに乗せたくなる気持ちが良くわかります。
WRは66.8mmですので　乱暴ですがこのシリンダーにSDRの0.5mmオーバーサイズピストンを入れても
使えるかもしれません。

オイルポンプが外してあるのでも　もしやと思いサーモスタットを見るとやはり外してあります。
ついでにクロスミッションまで組んであればうれしいのですが、そうは上手くいかないでしょうね。
運良く組んであったにしても組むのはかなり先の話です。