カバーを外すとクラッチプレッシャープレート、シフトレバー以外は2TVで見慣れた部品です。


スプリングは3XPのデフォルトでピンク色、クラッチプレート、フリクションプレートもデフォルトでこれは2TVと同じ物でした。

後は2TVと同じ手順でばらしていきます。なかなかナットが緩んでくれなくて写真を撮る余裕がありませんでした。
バランサーのナットだけは普通に外せなかったので5mmの六角スタッド（真鍮製）をギアに噛みこませて外しました。
とりあえずクラッチ周りは　プレッシャープレート、ハブ以外は　そのまま2TVに使えますのでストックしておきます。

3XPのエンジンは魅力的ですがステーを作って　電装、キャブ、インマニ、クーラントタンクも一緒に交換することに
なりますので費用は結構かかります。流用して吉なのは腰上とクラッチのスプリングあたりだと思います。
同一部品は多いのでSDRの為のストック部品は増えます。

6/27
クランクケースを割ってみると　いつものようにクランクにベアリングが１個ついて外れました。
気付いた点を上げておきます。
1. 3XPのクランクに換えたときに気になっていたバランサーは2TVの物が使われています。　3XPで再設計はされていません。
2. クラッチ側のケースを止めるボルト位置は下の後側で2TVとは違います。
3. シフトフォークガイドバーの後側はクランクケースを貫通してシフトシャフトのガイドも兼ねています。

エンジン内部の状態は擦動面にムシリが見られるので潤滑不良が起こっていたようです。
オイルが黒かったのはクロモリの添加剤を入れていたようで、クラッチは滑ってかなり熱をもったようです。
クランクケースの合わせにはシールパッキンブラックが使われていましたがキレイに合わせなかったようです。
500ccくらいしかオイルがなかったのは合わせ目から漏れて　結果として潤滑不良を起こしていたようです。
ピストンの破壊もオイルの混合比が低すぎたか入れていなかった可能性もあり、すこしエンジンが可哀想な気がします。
ギアの当たりはキレイで酷い磨耗は見られませんでした。使えるところは手直しして再利用することにします。