高速ベアリング
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クランクシャフトのベアリングについては オーバーホール時に
光洋精工にお聞きして６３０５Ｒ１ＳＨ２-９ＴＣＳ３５という型番の
物が使われていることが分かっています。
R：ボールの直径を大きくして定格過重や許容回転数の性能を向上した物
SH2：内輪のみSH（焼入）処理
CS35：内部すきまの中央値35μm
と言うことまで分かりました。
Webから手に入れた
NTNの資料では6305の許容回転速度は14000rpmです。
使用上許容回転は使用状況によってこれに係数を掛けて求め
ます。資料から抜粋すると
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軸受の回転速度が大きくなるにつれて，軸受内部で発生す
る摩擦熱によって軸受の温度上昇が大きくなり，焼付きなど
の損傷が発生し，軸受は安定した運転を続けることができな
くなる。このような限度以上の発熱を生じさせないで軸受の
運転が可能な限界回転速度を許容回転速度といい，
軸受の形式，寸法，保持器の種類，荷重，潤滑条件及び冷却
条件等によって異なる。
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なお，回転速度が寸法表に記載している許容回転速度を超
える場合は，保持器の仕様，内部すきま，軸受精度などの検
討を十分に行った軸受を用いて，潤滑方法として強制循環給
油法，ジェット給油法あるいは噴霧給油法を採用するなど特
別な配慮を行うことが必要である。
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光洋精工のカタログも頼んだので そのうちもう少し詳しく分かると
思います。
クランクベアリングは動作温度に幅がありますし内部すきまも
C3クラスを使われる場合が多いようです。
動作環境は清浄とはいえない環境ですので異物に対して劣化
しにくい焼き入れ処理された物が使われています。
ベアリングの標準使用状態は内輪がしまりばめ、外輪がすきま
ばめのようですので使用状態が違います。又 左右でも状態が
違います。
右は内輪がすきまばめ外輪がしまりばめ
左は内輪が若干しまりばめ外輪はしまりばめ
動作時に温度が上がりやすいのは左です。
長寿命と謳われている焼き入れ素材の内部すきまC3の物を
選べば間違いはなさそうですが更に高回転を望めば潤滑条件
取り付け方法、内部すきまの検討が必要のようです。